気温が下がる秋冬は、ブーツが活躍する季節。主にカジュアルスタイルにマッチするメンズブーツを、歴史と品質に定評のある人気・定番ブランドから、1ブランド2モデルずつ厳選してご紹介します!
RED WING(レッド・ウィング)
【RED WING】ベックマン・フラットボックス 9060
アメリカのブーツメーカー「レッド・ウィング(RED WING)」の創業者、チャールズ・ベックマンの名を冠したベックマンブーツ。
当時の紳士がフォーマルな装いの際に履く靴は、今のドレスシューズのような短靴よりもブーツが主流だった。そのような背景から、レッド・ウィングでは「クラシック・ドレス」のカテゴライズされている。
ベックマンブーツは、プレーンなラウンドトゥに6インチ丈で、7つのシューホールを持つデザイン。ソールはレザーにラバーの半張り(ミニラグ)を組み合わせており、レザーソールの快適性とラバーソールの実用性を兼ね備えた仕様となっている。
こちらで紹介している「ベックマン・フラットボックス」は2017年秋に登場。通常は靴のつま先部分の形状を維持するために入れられている先芯を入れない仕様で、つま先まで柔らかく履きやすい仕上がりとなっている。
レッド・ウィングのブーツは、非常に丈夫な肉厚の革で製作されており、足に馴染むには少し時間が掛かる。しかし、10年以上の使用にも耐えうる耐久性を持ち、足に馴染むと最高のフィット感を得られる。長年の使用によるエイジングも特徴で、手入れをしながら履き続けることで自分だけのブーツに育っていく。
ベックマン・フラットボックスの詳細レビュー
購入して約1年履き込みましたので、履き心地やサイズ感、エイジング状況をレビューします。
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【RED WING】アイリッシュセッター / 6インチ モックトゥ 9875
レッド・ウィングの大定番と言えるのが、モカシン縫いのモックトゥが特徴的なアイリッシュセッターだ。
特徴的な見た目だけでなく、モックトゥはその形状からつま先にゆとりがあり履きやすい。白くて底が平らなトラクショントレッド・ソールは、クッション性が良いので長時間歩行でも疲れにくく、街歩きも問題ない。
トラクショントレッド・ソールも交換が可能なので、すり減ったとしても修理することで長く履き続けることができる。
Dr.Martens(ドクター・マーチン)
【Dr.Martens】1460 8ホール ブーツ
イギリスのブーツメーカー「ドクター・マーチン(Dr.Martens)」の1460は、1960年4月1日に生産開始されたこと由来する8ホールブーツ。「バウンシングソール」と呼ばれるクッション性の高いソールが特徴で、快適な履き心地となっている。
ソール部分のイエローステッチが印象的で、もはや説明不要なほどに有名になったドクター・マーチンであるが、様々なバリエーションの新商品をリリースしている。
【Dr.Martens】2976 チェルシーブーツ
ドクター・マーチンでもう1つの定番ブーツがチェルシーブーツだ。
チェルシーブーツは、履き口の両側の踝(くるぶし)部分にゴム布が取り付けられたブーツのことで、紐やベルトを締める必要がなく脱ぎ履きしやすいことが特徴。サイドゴアブーツとも呼ばれる。
サイドゴアブーツ自体は1800年代から存在していたが、1960年代にビートルズやローリング・ストーンズが履き始め、イギリス・ロンドンのチェルシーを中心にブームとなったことから「チェルシーブーツ」と呼ばれる。
こちらの「2976 YS チェルシーブーツ」は、ドクター・マーチンのアイコンであるイエローステッチが施されたモデル。
ブーツは紐を結ぶのが面倒だと思っている人も、これならスニーカーに近い感覚で履けるのではないだろうか。
Danner(ダナー)
ダナーは、1932年にアメリカで創業したブーツメーカー。
DANNER LIGHT(ダナーライト)
DANNER LIGHT(ダナーライト)は、防水・透湿性能に優れたGORE-TEXを採用し、ダナー式ステッチダウン製法で作られたアメリカ製のアウトドアブーツ。
アッパーはウォータープルーフフルグレインレザーとコーデュラナイロン、ソールはビブラムのクレッターリフトが採用されており、耐久性が高いブーツに仕上がっている。
DANNER FIELD(ダナーフィールド)
DANNER FIELD(ダナーフィールド)は、ダナーライトの機能はほぼそのままに、価格は半額以下に抑えたコストパフォーマンスの高いアウトドアブーツ。
GORE-TEXやフルグレインウォータープルーフレザー、ビブラムのクレッターリフトソールを採用している点はダナーライトと同じで、製造国がベトナムであることが大きな違い。
細かなところでは、かかとの刻印の位置や、タグ、靴紐に付けられる金属プレートの有無、インソールの有無、シューホールの上から3つがアイレットかフックかの違いがある。
Timberland(ティンバーランド)
6インチ プレミアム・ウォータープルーフ・ブーツ(ウィート)
6インチ プレミアム・ウォータープルーフ・ブーツは、ティンバーランドの定番ブーツ。「イエローブーツ」や「シックスインチブーツ」などとも呼ばれる。
アッパーにはプレミアムウォータープルーフレザー、男らしい六角ナット型のアイレットには防錆加工が施されていて耐久性が高く、パッドが入れられた履き口や、疲れにくいアンチファティーグ機能搭載のインソールで、履き心地も良く仕上げられている。
6インチ プレミアム・ウォータープルーフ・ブーツ(ブラック)
こちらはブラックの6インチ プレミアム・ウォータープルーフ・ブーツ。
Blundstone(ブランドストーン)
ブランドストーンは、1870年にオーストラリアのタスマニア島で創業したブーツメーカー。
#500 ORIGINALS サイドゴアブーツ
「ORIGINALS」シリーズは、1960年代に登場したブランドストーンを象徴するサイドゴアブーツ。履き口の前後に付けられたプルストラップで履きやすく、スニーカーのようなソールで履き心地も良い。
#1941 CLASSIC COMFORT
「CLASSIC COMFORT」シリーズは、クッション性の高い「XRDインソール」を採用し、長時間の着用でも疲れにくいサイドゴアブーツ。
ライニングにレザーを使用し、堅牢性と履き心地を高めている。
UGG(アグ)
CLASSIC MINI
「CLASSIC MINI」は、UGG定番のムートンブーツ。
最高品質Aグレードのツインフェイスシープスキンを使用しており、真冬でも足元に暖かさを提供してくれます。
CLASSIC MINI ZIP WATERPROOF
「CLASSIC MINI ZIP WATERPROOF」は、UGGの定番ブーツを防水・撥水仕様にした仕様。
アッパーは防水性のあるスエードで、サイドには撥水ジッパーを採用している。
THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)
ヌプシ ブーティー ウォータープルーフ VI ロゴ ブラック
THE NORTH FACE の「ヌプシ」は、テックプルーフ防水メンブレンとサーモライト中綿で軽量さと保温性を向上させた、保温用防水ウィンターブーツ。
ソールはビブラムのアイストレックで、防滑性・耐久性を高めている。
ヌプシ ブーティー ウォータープルーフ VI ロゴ ウッドランドカモ
こちらは迷彩カラーの「ヌプシ」。ミリタリー感のあるデザインとなっている。
BUTTERO(ブッテロ)
【BUTTERO】B825 PE-CUS サイドジップブーツ
イタリアのブーツメーカー「ブッテロ(BUTTERO)」のペコスブーツ「B825 PE-CUS」は、ブッテロの定番サイドジップブーツ。
余計な装飾がないシンプルなデザインのため、スーツに合わせるドレッシーなスタイリングから、ジーンズに合わせるカジュアルスタイルまで対応可能。
サイドジップのため履きやすく、柔らかなベジタブルタンニンなめしの牛革が使用されていて、足馴染みが早いことも嬉しいポイント。靴底はレザーソールにラバーを張り合わせてあり、履き心地の良さと滑りにくさを両立している。
【BUTTERO】B8030 ZENO PE-TRO マウンテンブーツ
シュリンク加工が施されたシボ感のある牛革に、ボリュームのあるVibramのタンクソールを組み合わせたマウンテンブーツ。
ミッドソールにはクッション性の良いスポンジソールが採用されており、見た目によらず柔らかな履き心地。ダウンジャケットなどのボリュームのあるアウターに合わせると相性が良さそうだ。
SANDERS(サンダース)
【SANDERS】スエード サイドゴアブーツ
靴の聖地と呼ばれるイギリスのノーザンプトンシャー・ラシュデンで1873年に設立されたサンダース。
サンダースと言えばミリタリーコレクションが有名だが、こちらのサイドゴアブーツはアッパーにスエード素材を使用し、ソールはクレープソールの側面にラバーのテープを巻き付けたマッドガード製法。その名の通り、泥除けを目的としたデザインとなっている。
【SANDERS】ミリタリー エプロンブーツ
こちらはミリタリーコレクションのエプロンブーツ。
アッパーは雨に強く光沢のあるポリッシュドレザー。アウトソールはITSHIDE社のコマンドクラブソールを採用。外見はドレッシーだが、ミリタリーというだけあって、雨にも対応できるタフな仕様となっている。
もちろんグッドイヤーウェルト製法で作られており、靴底を交換すれば長年に渡り愛用することも可能だ。
Tricker's(トリッカーズ)
【Tricker's】カントリーブーツ MALTON & STOW
イギリスのシューメーカー「トリッカーズ(Tricker's)」の看板商品は、メダリオンとパーフォレーション(穴飾り)が華やかなフルブローグ仕様のカントリーブーツ。商品名としては「MALTON」「STOW」の2つがあるが、明確な区分はなく、デザインは同じものである。正規輸入品は税込み8万円前後。
靴の製造は工程ごとに担当者を分ける分業制が一般的であるが、トリッカーズでは1人の靴職人が1足の靴を最初から最後まで作り上げる「ベンチメイド」と呼ばれる方法を取っている。そのため個体差がある場合もあるが、それもブーツの味として認識されている。
カントリーブーツは、イギリスの貴族などの上流階層の人が田舎でハンティングなどを楽しむ際に履いていたことが起源。そのため、田舎のぬかるんだ道にも対応する耐久性の高いブーツでありながら、上品な印象も併せ持っている。
【Tricker's】モンキーブーツ
外羽根の部分がつま先の近くまで伸びたデザインが特長のモンキーブーツだ。
元々は幅広い職種向けのワークブーツとして生まれたモンキブーツだが、後に高所で高圧電流が流れる電線を扱う仕事をする人たちによく履かれたことから、ラインマンの別名を持つ。
紐で調節できる範囲が広く、より足にフィットさせることができる。
秋冬はブーツスタイルを楽しもう
主なブーツメーカーとスタイルをご紹介しました。スニーカーなどと比べると値は張りますが、本革製のブーツは耐久性が高く、きちんとお手入れすることで長年履くことができます。
今シーズンは、お気に入りのブーツを購入して秋冬スタイルをキメてみてはいかがでしょうか。